私の一人暮らしは、ヘルパーに看護師に24時間誰かがいる山あり谷ありの毎日。
在宅生活での人々との出会い、日々の小さな温かさ、身近な暮らしを発信していきます。

REAL FIGHTの帰り道

帰りのバスを待っている時、隣の若者が突然、血ヘドを吐いた。
よく見ると、応援選手の対戦相手。初めて敗者を目の当たりにした。
横の女性が「汚いからあっち向いて出して。」と背中をさすった。両親だ。
ハードな試合が終わった後、バスで帰ることに驚いたが、
話を聞くと、両親は山口県から応援に来たそうだ。

子供の夢に反対もせず、遠いところから応援に来る両親ってありがたいものだ。
負けたボクサーは、途中で乗り合わせた友人との反省会が始まった。30才を過ぎてまだ試合をするようだ。
テレビや本では決して分らない「生きる」を感じた。

ボクシングは勝ちと負けでは雲泥の差だ。
たとえ勝利しても、目や頭をケガすると引退もある、また、打ち所が悪ければ、死ぬことだってある。
決して中途半端では出来ない。厳しいスポーツだ。

トム君、どんな勝ち方だっていい
とにかく勝ち続けて欲しい。

泣いても笑っても、たった1度のボクシング人生。
納得するまで魂を燃やし続けて欲しい。