私の一人暮らしは、ヘルパーに看護師に24時間誰かがいる山あり谷ありの毎日。
在宅生活での人々との出会い、日々の小さな温かさ、身近な暮らしを発信していきます。

母のつぶやき

10年前、キッチンにお掃除エアコンを設置した。
それ以来、1度も蓋を開けた事がない。
利用頻度は少ないものの、設置場所はキッチンだと汚いことは想像できる。
母は2万1600円は高い!とブツブツ言ってたけど、私も立ち会うことを条件に思い切って業者に頼む事にした。

エアコンを洗浄すると、墨汁をひっくり返したような真っ黒な水が流れてきた。これを見た母も「こんなに汚なかったんだ。呼んでよかったなぁ。」と納得していた。
掃除が終わった後、母が「エアコンさん、さっぱりしたね。本当にキレイになったよ。この夏も頑張ってな。」とつぶやいた。
びっくりしたした事と同時に、かわいいなと思った。

お湯を沸かしている時、注ぎ口の笛が鳴った。
母が小走りで「ヤカンさん、呼んでくれてありがとう。いつもお湯が沸くと呼んでくれるから。賢いな。本当助かるわ。」
とつぶやきながら、お茶を入れ始めた。

今までこんなことしゃべらなかった。
認知が進んだのか?良くなってるのか?分らない
でも、かわいいっていうことは、大事な事だと思う。

どうか長生きして欲しい