私の一人暮らしは、ヘルパーに看護師に24時間誰かがいる山あり谷ありの毎日。
在宅生活での人々との出会い、日々の小さな温かさ、身近な暮らしを発信していきます。

父親の見舞い

父親の入院が長引いている。
次の行き先は決まらないだけで、体調が悪いわけではない。
院内のフロワーと病室を転々とし、先の見えない入院生活だ。

それはやる気もなくなるし、夜中に叫ぶことや、メンタルが下がることもある。
そんな中、今日、見舞いに行ってきた。

父親は言葉ははっきりしているが、目をつぶったままで、会話のつじつまはあわない状態。
コンビニでお土産に買っていった「笹かまぼこを食べるかい?」って聞いた時、「食べる」と目を開いて即答した父の顔に少し安心した。
かまぼこは細かく切って、和え物に混ぜた。
看護師が食事介助すると「これはうまいわあ!」と一層目を丸くしてパクパクと食べた。
病院食以外は体に悪いけど、この表情が唯一の励みだ。

食事介助のとき父親に入れ歯も入れず、どんどんと口に放り込んていた。
階によって雰囲気はずいぶん違うことに気が付いた。
あんまり良いところじゃないな。

食事が終わった後、疲れたのか?眠りに入り目が覚めない。
せっかく来たから、しゃべった方がいいのか?本人が楽な方がよいのか?
悩みながら、電車の時間がきて病室を後にした。
近いうち、必ず顔を見に行きます