私の一人暮らしは、ヘルパーに看護師に24時間誰かがいる山あり谷ありの毎日。
在宅生活での人々との出会い、日々の小さな温かさ、身近な暮らしを発信していきます。

人に見られることは、私の仕事

M さんの家を訪問するため電車を利用した。
この日は夏休み最後の日曜日。車中は子供連れの家族で大賑わい。
車椅子の私が乗車した瞬間。あちこちの子供たちから大注目を浴びた。

そりゃそうだよね。車椅子見るの初めてだし、首にコルセット巻いてるし、胃ろうボトルはポタポタと液体が落ちているし、首から変なチューブが伸びているし、子供達は不思議だったに違いない。

乗車中、
カニューレのベルトに違和感を感じて、口パクでヘルパーさんに伝えた。
うまく伝わらなくて、頭?枕?腕?とヘルパーさんが迷い出した。
そしたら、隣の女性客も一緒に連想ゲームが始まった。
ガン見してた子供達は疑問の大洪水だったはず。

障害者は病院、施設で隔離され、障害者を見たことも喋ったこともないのが普通。 初めて見るものに、興味を示してじろじろ見るのも当たり前。
障害者が日常の一コマになるまで、飽きるまで見て欲しい。
そのためにはやっぱり街に出て、いろんな人と接点を持ち、社会と関わることが大事だ。
人に見られることは、私の一番の仕事だ。
私には楽しい時間だった。